YAMANOでは卒業後、社会に出たとき、何度失敗しても、くじけそうになっても、乗り越えていくために『負けない授業』を行っています。
職業も生き方も異なるそれぞれの世界で、その道を極めた方を講師としてお呼びしています。

今回の授業は、ケアリングクラウン・ケアリングコーチの金本麻理子先生です。
金本先生は、医療現場に「ユーモアと愛に満ち溢れたコミュニケーションを取り入れる」ケアリングクラウンの活動を広げています。
「クラウン」という呼び方には馴染みがないと思いますが、「ピエロ」というと分かりやすいでしょうか。
ピエロもそもそもはクラウンの一部で、クラウン(clown)は英語で「道化」を表す総称です。
ケアリングクラウンの活動の場は、主に病院・老人ホーム・被災地などです。道化の視点を使った人と人とのふれあいの活動を意味します。
道化師のような格好や振舞いを通して「出会った人々の心に命を吹き込むことです。」と金本先生はおっしゃいます。


授業はまず大きく伸びをすることから始まりました。そして隣の人同士で肩の揉みあいをします。
疲れや緊張がほぐれ、みんな自然と金本先生の話しに耳を傾ける姿勢に・・・。

金本先生とケアリングクラウンとの出会いは、『パッチ・アダムス』という一本の映画でした。ジョークを連発するユニークな療法で、人々の心と体を癒す実在の精神科医パッチ・アダムスの若き日を描いたヒューマン・ドラマです。

この映画に感銘を受けた金本先生は、『パッチ・アダムスに会いたい』という強い気持ちを持ちます。そして、パッチ・アダムスが毎年ロシアでクラウンツアーを開催しているという情報を得ると、一人でロシアに向かい、パッチ・アダムス本人との出会いを果たしました。そしてその後のロシアでのケアリングクラウンの活動が、日本におけるケアリングクラウン活動の源となったのです。

学生からの質問にも丁寧に応えていただきました。

授業の最後に金本先生から山野の学生に向けてメッセージをいただきました。
「私自身、『映画の主人公のパッチ・アダムスに会いたい』という夢を抱かなければ、ケアリングクラウンの活動とも出会いませんでした。
みなさんが今、持っている夢を大事にしてください。そしてその夢が叶うことを信じ続けてください。」
金本先生、素敵な授業をありがとうございました。
さて翌日5月1日、金本先生の授業を元にディスカッションが行われました。
金本先生の授業を受けて気付いた事、実践してみようと思ったことについての振り返りです。

グループになり、各テーブルで自分が感じたことや思ったことを発表し合うなど、活発なディスカッションが行われていました。


「自分がもらった24時間を大切に過ごそうと思いました。」
「あきらめないこと、上手くやろうとせずに、楽しくチャレンジしていくつもりで頑張りたいと思いました。」
「お客様のことを第一に考え、仕事をすることが大事だと思いました。」
「あきらめずに心を通わせようと努力することが大切だと思いました。」
みなさん色々なことを感じ取ったようですね。金本先生の貴重なお話を、今後の自分の力にしていってください。
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