山野美容専門学校の1年生には「美容福祉基礎」という授業があります。
日本では人口の約30%が高齢者。近い将来この割合が40%になります。
美容室に来るお客さんの3人に1人が高齢者ということ!
そのため、これからの美容師には「福祉」の知識と技術がとても大事になります。
山野では「美容」と「福祉」を融合し、老化や障がいなどで美容室に行けない方々にも美容が提供できるように、
また美容を通じて生活の質を向上させられるように、ということを目的に「美容福祉」を推進しています。
今回はその「美容福祉基礎」の中から、「見た目問題」と「ハンド/フットマッサージ」を紹介します。
【見た目問題】
顔や姿はみなさんそれぞれ個性があるものです。
中には生まれながらに痣があったり、骨が崩れていく病気をお持ちの方もいらっしゃいます。
なりたくてなったわけではなく、様々な気持ちで生活をしている方もいます。
どう見られるのか、またはどう見てしまっているのか”気持ち”を想像することで、生活や技術、美容業界で活躍する上で生きてくるものになります。
▲学生達はメイクの技術で見える位置に痣を作り、1日帰宅するまで落とさずに過ごしました。
【ハンド/フットマッサージ】
年を重ねると関節が硬くなったり、思うように動かせなくなることがあります。
マッサージを行い血流を良くすることで改善されることもあります。
▲今回はハンドマッサージの手順を学生同士でペアになり実践しました。
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また、被災地などで入浴が満足にできないこともあります。
ビニール袋とハンドソープを使ってのフットマッサージも学びました。
座学として学ぶだけでなく、実践をすることで心構えから技術まで習得することができました。